物ごとは他力本願では絶対にうまくいきません。ここぞというときに自分を助けてくれるものは他人や制度でなく、「なんとかしよう!」という自分自身の心です。
自助の精神が足りない人は何か物ごとがうまくいかないと、すぐに周りの人や環境のせいにします。例えば、「○○先生の教え方が悪いから、勉強が嫌になった」とか、「こんな教科書で勉強しても、日本語は上手にならない」とか、言う学生がときどきいます。果たして、それは真実なのでしょうか。確かにそういう一面もあるかもしれません。しかし、こういう学生は「勉強が嫌になったからやらない」とか、「この教科書だから、勉強しない」といった選択をしているのは自分自身だということに気づいていません。同じ境遇であっても、「学習意欲はいまいち出ないけれど、がんばろう」とか、「この教科書では足りないと思うところは、自宅学習で補おう」という強い意志を持つことができる学生もいます。これが自助の精神です。
もし、「あいつが悪いから~」と愚痴を言うことで状況が良くなるのであれば、たくさん言うべきですが、実際は文句を言っているだけでは状況は何も良くなりません。今の状況を打破するために、自分ができることを冷静に見つめ、全力を注ぐことが自助の精神を支える考え方になります。
最後に「自助」
